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ショコラさん、
薄明光線が照らし分ける高い空に、巻層雲が存在する状況です。具体的には以下の通りです。
この写真に写っている空のうち、高度10,000m前後のかなり高い空に存在するのは、
(1)空全体に極めて薄い巻層雲(あるいは巻層雲とは呼べないくらい密度の薄い氷晶)
(2)ピンクの輪郭の内側には、巻層雲としてはやや厚め(だが、絶対量としては薄い)の波状雲
の2通りです。ここを照らす光源の有無が次の2通りです。
(A)地平線の彼方に沈んだ遠くの夕日が地面と平行よりやや下から上の方向に向かって射している部分
(B)黄色の輪郭の内側は、地平線の彼方の積乱雲に遮られて、直射日光が射さない部分
これら2通りの全ての組み合わせ、4通りを写真の中に示しました。
1Aエリア:「背後の青空」と「密度の薄い氷晶が照らされた淡いオレンジ色」の2色が混ざりあうため、ピンク色となります。
1Bエリア:ほとんど「背後の青空」だけの色です。
2Aエリア:直射日光を受けて強く輝く一方、「背後の青空」は相対的に暗いため、ほとんど見た目に影響しません。
2Bエリア:巻層雲が日陰に入っていますが、雲自体の密度が薄いためよく見ればやや灰色を帯びる程度で、背後の青空をかき消す程の厚い黒雲とはなりません。
つまりこの場面において、ショコラさんが提案される色温度を持ち出さなければ説明できない部分は、全く存在しないと見ましたが、いかがでしょうか?
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