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昔から、日本には地震に関するこのような言い伝えがある。
2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の前に、動物たちの異常が見られたという。
飼い犬が怖がって飼い主のそばを離れなかった。
家の外で鳥が、眠れなくなるほど騒がしく鳴いていた。
モグラの歩いた後がそこら中にあった。
大阪市立大学名誉教授の弘原海(わだつみ)清氏によると、阪神淡路大震災の前にそのような動物たちの異常行動があったという報告が多数あったという。
1999年10月の台湾大震災の直前には、ミミズの大群が目撃されている。
「誰かが真剣になって取り組むべき」と、弘原海名誉教授は語る。
地震と電磁波の関係を発見した人
大阪大学理学研究部の山中千博准教授も、このような研究に取り組んでいる。
「教科書だけを信じてはいけない」と山中氏は語る。
山中氏は、恩師である故池谷元伺大阪大学理学部名誉教授とともに、この研究を続けてきた。
池谷名誉教授といえば、このブログで何度も紹介してきた。
前述の弘原海名誉教授の言葉「誰かが真剣になって取り組むべき」の「誰か」の数少ない一人だった。
池谷名誉教授の仮説は
地震に先立つ地殻変動で、地殻に含まれる石英の岩石破壊によって、パルス電磁波が発生する。
動物たちの地震前の異常行動は、この電磁波を何らかの形で受信した結果ではないかという。
中国での地震予知の例
動物行動による地震予知の研究は、中国で既に国家レベルで行われていた。
そして、研究成果が応用段階に入っていた。
たとえば、1975年2月4日に発生したM7.3の海城地震では、政府による避難勧告により、10万人もの命が救われた。
麻布大学獣医学部の太田光明教授は、動物と電磁波の関係について研究するために、32年前に大地震が発生した中国の海城市を訪れた。
太田教授は、当時の海城市地震局の職員だった男性を訪ねた。
その男性によれば、午や豚が逃げ出し、ニワトリが鳥のように飛び、ネズミが人を恐れなくなったという。
彼はそれらの動物行動により地震を予知し、3時間後に地震が来ると予測した。
実際に地震があったのは、3時間半後のことだった。
住民のほとんどは、避難勧告に従い、命を救われた。
中国では、動物園で飼育員たちが亀・イグアナなど7種類の動物の異常行動を日々チェックしている。
その観察データは、中国地震局に集められ、地震予知に役立てられる。
太田教授は、中国の動物園の動物に電磁波を当てて、行動を観測するという実験を行った。
すると、ヘビは行動が活発になり、亀やイグアナは逃げ出した。
動物たちはたしかに電磁波を感じているらしいのだ。
動物は電磁波によって地震を予知している
2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震では、津波により多くの犠牲者が出た。
ところが、津波を受けたスリランカの国立公園では、動物の死骸がまったく見つからなかった。
太田教授の研究室の研究員が、そのスリランカの国立公園へ調査に赴いた。
そしてわかったのは、津波の10分前に、ゾウの群があわてて道路を渡って逃げていったのが目撃されていたこと。
ゾウたちは、ふだんは毎日海岸へ来ていた。
それが、津波の4日前から、海岸に来なくなっていた。
研究員の男性は、スリランカである実験を行った。
津波の際には、低周波音が発生する。
ゾウたちは、その低周波音を聴く能力をもっているのだ。
ゾウは自ら低周波音を発し、仲間たちとコミュニケーションを取る手段とする。
彼らは、津波の到来よりも早く到達する低周波音により、津波が来ることを察知し、逃げたのではないかという。
次に、アンテナから微弱な電磁波を発生し、それを国立公園内の野生のインドゾウに向けてみた。
すると、電磁波を当てていたときにだけ、ゾウたちは警戒音である低い唸り声を上げた。
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