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本鵠沼人さん
> 彗星の質量をゼロとする理由はどうしてでしょうか?
(中略)
> 彗星の直径は20万kmだとされているようですが
地球の直径でも6千キロ弱しかありませんので、20万kmというのは彗星の尾の長さの間違いではないでしょうか。彗星の固体部分は氷や岩石でできており、その直径は1〜10km程度、例外的に大きな物でも50km程度しかありません。直径10km程度の彗星で質量は数千兆kgです。ちなみに太陽系の最小惑星である水星は直径が4,879kmで、その質量は3.3×10の23乗kgですから、彗星の質量は水星の1億分の1程度しかないことになります。そして、潮汐力(引力)は、距離の2乗に反比例して減りますので、惑星との間の潮汐力の計算上、惑星側の圧倒的な値に比べると、遥かケタ違いのゼロと見なせるのです。
> 質量や直径が潮汐力に対し支配的である? とすれば
> 金星を引き合いに影響がないとする点、やや理解に苦しんでしまいます。
金星を引き合いに出したのは、エレニン彗星の内合よりも、金星の内合のほうが、地球に近いという、距離だけの点からも金星の方が潮汐力が大きく働くためです。
> また 内合が起きた場合、潮汐力だけでなく太陽風などにも影響を及ぼすと想われますが
> この点の地震への影響差異についてどのようにお考えでしょうか?
太陽風は平均450m/s、9/26の内合の際のエレニン彗星から地球までの距離は0.395AUですので、単純計算すれば、エレニン彗星の傍を通った太陽風が地球にたどり着くまで3.8日ほどかかることになります。その間にすでに地球は公転軌道上を1,000万kmほど移動してしまっています。
そもそも、太陽風と地震の関係は明らかになっていない、仮説の段階ですし、太陽風がエレニン彗星の傍を通ることで太陽風が強くなる、ということもありません。
なお、毎日新聞に「巨大地震:太陽の黒点が少ない時期ほど頻度高く」という記事が掲載されましたが、
http:mainichi.jp/select/weathernews/news/20110926k0000m040147000c.html
その中で最も矛盾に感じるのは「また、黒点数が少ない時期には、太陽から吹き出す電気を帯びた粒子の流れ「太陽風」が強まる現象が毎月平均3〜4回あるが、その現象時に、M6以上の地震の70%が発生していた」の部分です。太陽風が強まると巨大地震が発生しやすくなるのであれば、太陽活動の活発なとき、すなわち黒点が多い時期ほど太陽風が強まり、巨大地震が発生しやすくなる、という真逆の結果になってしまいます。なぜ太陽活動の静穏期(=太陽黒点が少ない)の太陽風だけが巨大地震のトリガーとなるのか、この記事だけではどうも納得できませんでした。
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