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ある港町の、とある一軒家で私達一行の漁師たちは夜遅くまで酒盛りをしていた。
夜の11時を回って宴もたけなわといったところで酒のツマミが尽きた。
飛び入り参加の誰かが美味しいツマミでも持ってそのうちに来るだろうと皆どことなく
安心してた。実際、いつもそんな感じでどこからともなくツマミは集まってきてこれらに事欠いたことなどはなかったからだ。
それから30分もしないうちにやはり村長がやってきた。
「おーい。ツマミが来るぞ〜!」と言って皆の輪の中に勢いよく入ってきた。
酔っ払っている我々には村長の自慢の奥さんである真奈美(マナミ)が来るぞ〜♪に聞こえた。
今回もその奥さんが後から料理やらツマミやらを用意して持ってきてくれるらしい。
村長は「しっかし、みんないつも余裕だな。。。」と一言だけ言ってすぐにどこへやらと消えた。
そうみんな明日も仕事なのだ。漁師の仕事は朝も早いのだ。
しかし、酒豪である我々もその妻である女達もそんなことは気にもしなかった。
そのうち、えどはるみにとてもよく似た奥さんが酔っ払って胸を少しはだけて
「おっぱい飲みたいのー♪?コオオオオオーーーッ。」といつものおふざけを始めた。
でも、そのコオオオオオーーーッは今日は飲み過ぎたせいか、その後に続いて「ゴオオオオオオーーー!!」とまで聞こえた。そんな気がした。
いや、本当にゴオオオオオ―――ッて聞こえるぞ!!!うん???
みんなもこの異変に気付いたようで静まり返った。
と、次の瞬間、僕らは体全体に今まで体感したことのないような激しいGを伴う衝撃を感じたかと思うともう神の仕業としか思えない強大な力でほの暗い水の中に引き込まれその中で二転も三転もして上も下も横も何がなんだか分からない状況に陥っていた。
ただ、遠のいていく意識の中で、中学校の時の数学の女の先生の声が聞こえてきた。
「だから、人の話はきちんとよく聞きなさい、ってあれほど言ったでしょ!」
それからどういうわけか、タカアンドトシのお笑いの映像までもがリアルに映し出された。
( 「 あれはツマミじゃなくて…。 <ツナミか!> 」ペシッ。 )
ふざけるな、<欧米か!>のギャグのつもりか。
もうここは欧米でも日本とも違う!。
もう、そういうレベルのアンニョイな場所に我々はいるんじゃないんだ。
今は、もう形容し難い名も無き深い奈落の水の底にいるんだ。
そんなことを考えながらゴボゴボと儚くも更に沈んでいく我々だった。 <完>
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