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タイタンさん
> 大気中の電離層の分子が増えて多くなると環水平アークが発生しやすい状態になる事はありますでしょうか?
通さんのご指摘の通り、この板の外の専門家まで範囲を広げても、Yes/Noで答えることはできない、複雑なご質問でしょう。関心を持たれたタイタンさんご自身が以下の科学の一般論の順序に沿って考えてゆくしかないと思います。
@「電離層」と「環水平アーク」それぞれに対する理解を深める。
電離層はどんな高さで、どんな原理でイオン(電子)が増えるか、をおさらいしてみてください(私の専門外なので詳しくは知りません)。
環水平アークは、巻雲や巻層雲を形成する氷晶がプリズムとなって太陽光を分解する現象ですので、太陽高度が58度以上あること、5〜13kmの上層の空にこれらの雲があって、その氷晶の六角面が水平であること、それより下層にはそれを隠す邪魔な雲がないこと、が条件となります。詳しくはこちらをご参照ください。
http:homepage3.nifty.c●om/ueyama/sky2/sky.html#kansui
(●を削除)
いずれも太陽光線が引き起こす現象で、電離層の電子密度はちょうど日中の気温変化と同じように午後過ぎにピークが現われます。環水平アークも、太陽の南中時刻を中心とした短い時間しか発生しませんので、両者が出会うタイミングが昼過ぎになるのは当然となります。
A電離層と環水平アークの発生メカニズムを見渡し、見比べた時、その中で共通したり、相互に関連しあいそうな要因がありそうなら、それを接点とする仮説を立ててみて、その仮説を裏付けるためにはどのような実験や観察が有効か、という作戦(「関連があるならこうなる(ならない)はず」だけでなく、公正中立に「関連がないならこうなる(ならない)はず」という観点も必要)を立ててみます。
Bその作戦に沿って、検証する。これを通じた思わぬ発見を機に、@で定説とされた内容が覆る可能性もありますが、そのためには先人が@を導いた時以上に慎重で丁寧な観察や検証が必要です。
なお、細かい話ですが、ご質問の「分子が増えて」は、「イオンが増えて」とか「電子密度が増えて」ではないでしょうか?また、環水平アークは、太陽高度が58度以上でないと発生しませんので、日本列島付近では、もう来年の春までは見られません。ただし、太陽高度の違いによって光の屈折方向が違うだけで「環天頂アーク」と「幻日」は環水平アークと同じ仕組みで発生しますので、これらの現象も含めて観察するのであれば、通年の検証が可能です。
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