Re: 予知は困難 (-)

「起きる／起きない」つまり「０か１００か」だけで考えると皆さんご指摘のような混乱が生じることが予想されるのは当然のことですが、東海地震の場合、発表される情報の種類には緊急度に応じた以下の３段階があります。ですので、今後他の地域で地震予知技術が実現した場合にも、社会的混乱を最小限にするため、同じような方法が適用されるはずです。

■東海地震に関連する調査情報(臨時)
観測データに通常とは異なる変化が観測された場合に発表される情報。カラーレベルは「青」。

■東海地震注意情報
観測された現象が東海地震の前兆現象である可能性が高まった場合に発表される情報。カラーレベルは「黄」。

■東海地震予知情報
東海地震が発生するおそれがあると認められ、内閣総理大臣から発せられる「警戒宣言」。カラーレベルは「赤」。

http:www.seisvol.kishou.go.jp/eq/tokai/tokai_info_transmit.html
（ネーミングがイマイチですね。赤と黄の名前を並べたとき、どっちが危険さを感じるか、正しくイメージできる人は少ないのでは？）

もし、将来、これらの発表がされたときになってから、これら３種類の違いって何だっけ？なんて調べていては手遅れです。今のうちからこの３種類の意味の違いを理解しておき、そのとき何をすべきか/せざるべきかを想定しておくのが良いと思います（少し前まで、YouTubeにアップされていた特命リサーチ200Xの特集では、うまく紹介されていてお勧めだったのですが、放送局側からの著作権侵害の申告により削除されてしまったのは大変残念です）。

たとえば、「青」つまり「東海地震に関連する調査情報(臨時)」が発表された場合、以後の発表に注意せよ、という意味であり、この時点で必要以上に悲観的な解釈をしたり、ネット上に出回るデマ情報に振り回されてパニックになってはいけません。

青や黄色をすっ飛ばして、いきなり「赤」つまり「東海地震予知情報」が発表されると、かなり世の中が混乱しますし、皆さんもそれを懸念しておられると思います。もちろんそういうケースもありえますが、少なくとも「青」と「黄色」なら、パニックにならず冷静な準備をすべき時だ、ということだけは知っておいていただきたいです。

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