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首都直下地震など被害想定見直し
がれきは東日本を上回る4289万トン
死者数は約9700人に
東京都は18日、首都直下地震など4パターンの地震で起きる新たな被害想定を公表した。
想定したのは東京湾北部地震(M7・3)▽多摩直下地震(M7・3)▽元禄型関東地震(M8・2)▽立川断層帯地震(M7・4)の4タイプ。
東京湾北部地震と多摩直下地震では、文部科学省の研究チームが3月、想定される震源の深さがこれまでより浅くなるとした調査結果を反映。
大田区や品川区、八王子市、日野市、昭島市などで震度7の地域が出た。
元禄型関東地震でも大田区や品川区、町田市で、立川断層帯地震では立川市や福生市などで震度7の地域が生じた。
震度6強以上の地域は東京湾北部では区部の7割、多摩直下では多摩の約4割に及んだ。
東京湾北部地震の発生時間を冬の平日午後6時(風速8メートル)と仮定した場合、建物倒壊や火災による死者は約9700人、負傷者約14万7600人と算出。
23区西部から南西部、東部の荒川沿いの木造住宅密集地域を中心に火災が発生、約20万棟が焼け、死者約4100人に達するとした。
今回初めて想定に加えられた元禄型関東地震による津波は東京湾岸で最大2・6メートルとされ、伊豆諸島などでは最大22メートルの津波が起きる。
波の遡上を防ぐ水門が機能すれば、河川敷が浸水する程度と分析。水門が開いたままでは建物が全半壊する可能性も指摘したが、死者は出ないとした。
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