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(2010年10月18日 10:53) | コメント(574) | トラックバック(0)
富士山の南斜面から地表近くの永久凍土が消滅したとみられることが、静岡大の増沢武弘教授(植物生態学)らの調査でわかりました。16~17日に開かれた富士学会で発表されたそうです。
静岡大と国立極地研究所(藤井理行所長)は共同で1976年から、南斜面の標高2500メートル以上の約100か所で測定した地中温度を分析し、永久凍土の分布状況を推測しています。
増沢教授によると、地下約50センチで永久凍土が存在する下限は、76年に3200メートル付近でした。98年は3300メートル付近に上昇し、2008~10年の調査で初めて下限が確認できませんでした。
気象庁によると、富士山頂の年平均気温は、76年が氷点下7・2度で、09年が氷点下5・9度に上昇しています。また、標高2500メートル付近が生育上限とされていたイネ科のイワノガリヤスが山頂付近で自生しているのが確認されたといいます。
増沢教授は「(南斜面からの永久凍土消滅は)地球温暖化の影響以外に考えられない。富士山の植生が大きく変化する可能性がある」と話しています。
(読売新聞)
私たちが富士山の絵を描くと、上二合くらいは白い絵の具を使って書いたものでした。いずれ北側や山頂の雪も危険になって、植生だけでなく日本人の代表的な情景を変えてしまうのではないかと思うと寂しいです。
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